[MBA受験]エッセイの書き方(前編)・・・独りよがりかも、ですが
先日、GMAT及びTOEFLの勉強方法について公開しましたが、これらが単に受験のスタートラインに立つためだけの試験だとしたら、エッセイ、レジュメ、推薦状、インタビュー(特にエッセイとレジュメ)が合否を決める試験であり、重要度は格段に高いです。
エッセイの準備方法について書いた書籍は多いですが、私は下記のものを読みました。
日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
最短合格!英文エッセイの鉄則と極意―図解入門MBA (図解入門MBA)
ハーバードMBA合格者のエッセイを読む
で、役に立ったかどうかですが、まあエッセイってこういうものかと概観を知ったり、こういうネタもエッセイのネタになるのだと発見をしたりという点でいくらかは役立ったかもしれませんが、これを読んだからといってこれまでのキャリアパスが変わるわけでもないし、私の場合はとても役に立ちましたというほどでもなかったですね。
ただし、エッセイを書く人の中には、「自分の成果」と「会社の成果」を混同して書いてしまうなど、受験生が陥りがちな罠にはまってしまう人もいるでしょうから、念のため読んでおいて損は無いかも。
で、エッセイの内容についてですが、エッセイでは学校によって様々な題目が課されるものの、本質的にはどこの学校であろうと聞かれている内容に大きな違いは無いです。
Why MBA? と Why you? の2つだけ。
例えば前段のWhy MBA? ・・・なぜMBAが必要なのか。
○○を学びたいが答えならば、○○に関する書籍を読むのと何が違うのか、○○に関する国内の専門学校に通うのと何が違うのか、○○を学ぶ必要をどんなときに感じたのか、○○をMBAで学んだ後に仕事のやり方はどう変わるのか、等々、様々な質問について答えられなければならないはず。
ただ、個人的な意見ではありますが、MBAのアカデミックな要素だけに着目しているだけでは、国内のMBAではなくあえて言葉が不自由な海外のMBAに行くという理由は正当化しづらいのではないかと。日本語で勉強した方がより深く理解がしやすいことは間違いないし。
英語を学びたいとか、国際的な人脈を作りたいというのも、国内ではなく海外MBAを志向する理由になりうるけれど、MBAは語学学校ではないし、人脈作りがその後のキャリアにどのように役立つか具体的なイメージが持てなければ、あまり強い根拠とはならないかも。
私もこれから行く身なので、わかったようなことを言える立場ではないかもしれません。ただ、MBAで何を身につけられるのかは、事前に何を身につけたいかという問題意識を持っているか否かによると思っているので、語る資格はゼロでも無いようにも思います。
MBAで一体何を身につけようとしているのか・・・これをいかに具体的にイメージできるか。何が身につきうるのかは、読書や卒業生を通じて知るしかないのでしょうが、おそらく漫然とMBAを終了しただけの方の体験談ではイメージもわかないでしょう。
(と言うよりも、漫然と過ごせば身につけられることも限定的になる事例を知るという意味では、これもリアルなイメージか・・・)
私の場合は、MBAは自分の判断軸を明確化するためのシミュレーション的訓練の場であるという点、及び、判断軸をシャープにしていくために必要な異なる価値観・意見を持つ人間との議論の場があるという点において、MBAには大いに期待しています。
例えば、(陳腐な例かもしれないけれど・・・)リストラして会社を生かすか、雇用を守るかといった2社択一の場面に将来遭遇した場合、自分はどう判断するのか。
MBAで正解を教えてもらえるなどとは思ってはいません。こんなジレンマに対して、唯一の正解などありはしないはず。もちろん、検討のフレームワークは学びうるでしょうが、おおよそのビジネスイシューは最後にはトレードオフが発生するような状況での判断になるものです。
この問題について、リストラすべしという意見のA国出身の生徒と、雇用を守るべしというB国出身の生徒と、自分とが、真剣に議論を戦わせる中で、自分の判断軸を磨き上げていくことがMBAで得られることではないかと思っています。このような議論は、社会の常識(歴史や制度)を共有している日本人同士よりも海外各地から来た生徒間で議論した方がより議論の振れ幅が広くなり、また自分の立場を鮮明にしていくのではないかと期待しています。
この点、バイアウトの仕事を通じて投資先の役員や株主になった経験がある私の場合は、MBAで扱われる「将来にリーダーとなった際に直面する」問題について、同世代のサラリーマンよりもよりリアルな問題意識として持っているかもしれません。このような問題意識を持つに至った経験や、これを学ぶことでその後の仕事に役立つという目論みが、具体的に繋がっていることで自分のエッセイはそれなりに説得力があったのではないかと思っています。
上記はあくまでも私の個人の見解だし、かつMBAへの期待のうちのひとつだけを例示したものではあるのですが、要は「マーケティングを学びたい」「経営戦略を学びたい」だけではWhy MBA?に対する答えとしては弱いのではないか、ということを言いたいという話でした。
・・・ちょっと長くなったので、OxfordのMBAに実際に出願した際にどのような内容や書き方(英文添削など)をしたかについては、また後日に。。。
最後に、リアルなMBAを知りたいのだったら、やはりこの本以外には無いのではないかと。私の職場はMBAホルダーが溢れていますが、この書籍以上の体験談を知ることはできずでした。
ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて
エッセイの準備方法について書いた書籍は多いですが、私は下記のものを読みました。
日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
最短合格!英文エッセイの鉄則と極意―図解入門MBA (図解入門MBA)
ハーバードMBA合格者のエッセイを読む
で、役に立ったかどうかですが、まあエッセイってこういうものかと概観を知ったり、こういうネタもエッセイのネタになるのだと発見をしたりという点でいくらかは役立ったかもしれませんが、これを読んだからといってこれまでのキャリアパスが変わるわけでもないし、私の場合はとても役に立ちましたというほどでもなかったですね。
ただし、エッセイを書く人の中には、「自分の成果」と「会社の成果」を混同して書いてしまうなど、受験生が陥りがちな罠にはまってしまう人もいるでしょうから、念のため読んでおいて損は無いかも。
で、エッセイの内容についてですが、エッセイでは学校によって様々な題目が課されるものの、本質的にはどこの学校であろうと聞かれている内容に大きな違いは無いです。
Why MBA? と Why you? の2つだけ。
例えば前段のWhy MBA? ・・・なぜMBAが必要なのか。
○○を学びたいが答えならば、○○に関する書籍を読むのと何が違うのか、○○に関する国内の専門学校に通うのと何が違うのか、○○を学ぶ必要をどんなときに感じたのか、○○をMBAで学んだ後に仕事のやり方はどう変わるのか、等々、様々な質問について答えられなければならないはず。
ただ、個人的な意見ではありますが、MBAのアカデミックな要素だけに着目しているだけでは、国内のMBAではなくあえて言葉が不自由な海外のMBAに行くという理由は正当化しづらいのではないかと。日本語で勉強した方がより深く理解がしやすいことは間違いないし。
英語を学びたいとか、国際的な人脈を作りたいというのも、国内ではなく海外MBAを志向する理由になりうるけれど、MBAは語学学校ではないし、人脈作りがその後のキャリアにどのように役立つか具体的なイメージが持てなければ、あまり強い根拠とはならないかも。
私もこれから行く身なので、わかったようなことを言える立場ではないかもしれません。ただ、MBAで何を身につけられるのかは、事前に何を身につけたいかという問題意識を持っているか否かによると思っているので、語る資格はゼロでも無いようにも思います。
MBAで一体何を身につけようとしているのか・・・これをいかに具体的にイメージできるか。何が身につきうるのかは、読書や卒業生を通じて知るしかないのでしょうが、おそらく漫然とMBAを終了しただけの方の体験談ではイメージもわかないでしょう。
(と言うよりも、漫然と過ごせば身につけられることも限定的になる事例を知るという意味では、これもリアルなイメージか・・・)
私の場合は、MBAは自分の判断軸を明確化するためのシミュレーション的訓練の場であるという点、及び、判断軸をシャープにしていくために必要な異なる価値観・意見を持つ人間との議論の場があるという点において、MBAには大いに期待しています。
例えば、(陳腐な例かもしれないけれど・・・)リストラして会社を生かすか、雇用を守るかといった2社択一の場面に将来遭遇した場合、自分はどう判断するのか。
MBAで正解を教えてもらえるなどとは思ってはいません。こんなジレンマに対して、唯一の正解などありはしないはず。もちろん、検討のフレームワークは学びうるでしょうが、おおよそのビジネスイシューは最後にはトレードオフが発生するような状況での判断になるものです。
この問題について、リストラすべしという意見のA国出身の生徒と、雇用を守るべしというB国出身の生徒と、自分とが、真剣に議論を戦わせる中で、自分の判断軸を磨き上げていくことがMBAで得られることではないかと思っています。このような議論は、社会の常識(歴史や制度)を共有している日本人同士よりも海外各地から来た生徒間で議論した方がより議論の振れ幅が広くなり、また自分の立場を鮮明にしていくのではないかと期待しています。
この点、バイアウトの仕事を通じて投資先の役員や株主になった経験がある私の場合は、MBAで扱われる「将来にリーダーとなった際に直面する」問題について、同世代のサラリーマンよりもよりリアルな問題意識として持っているかもしれません。このような問題意識を持つに至った経験や、これを学ぶことでその後の仕事に役立つという目論みが、具体的に繋がっていることで自分のエッセイはそれなりに説得力があったのではないかと思っています。
上記はあくまでも私の個人の見解だし、かつMBAへの期待のうちのひとつだけを例示したものではあるのですが、要は「マーケティングを学びたい」「経営戦略を学びたい」だけではWhy MBA?に対する答えとしては弱いのではないか、ということを言いたいという話でした。
・・・ちょっと長くなったので、OxfordのMBAに実際に出願した際にどのような内容や書き方(英文添削など)をしたかについては、また後日に。。。
最後に、リアルなMBAを知りたいのだったら、やはりこの本以外には無いのではないかと。私の職場はMBAホルダーが溢れていますが、この書籍以上の体験談を知ることはできずでした。
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